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​如来

金剛界大日如来

 真言:オン・バザラ・ダト・バン

 密号:遍照金剛

 大日如来(だいにちにょらい)は、摩訶毘盧遮那如来とも称し、密教における最上根本の如来です。五智の中の法界体性智を具現化し、他の四智(大圓鏡智、平等性智、妙観察智、成所作智)の総体となる智慧を持ちます。また、宇宙の真理を身体とする法身です。

 金剛界大日如来は真言宗における両部の大経の金剛頂経に説かれる教主であり、差異を分別する智慧である智差別門の金剛界曼荼羅の主尊です。

 容姿は身白色にして、五智の宝冠を戴き、髪を両肩に垂らし、瓔珞、環釧、天衣を身に着けています。智拳印を結び、蓮華座の上に結跏趺坐しています。

​ 密教の教主である大日如来は、宇宙の根本である一方で、すべての諸仏菩薩を出生させ、そのすべての徳を具えています。また、金剛界曼荼羅は九会からなる曼荼羅であり、その中心に位置する大日如来と共に、阿閦如来、宝生如来、阿弥陀如来、不空成就如来を加えた五智如来が、金剛界の智慧を体現する如来となっています。

胎蔵大日如来

 真言:ア・ビ・ラ・ウン・ケン

 密号:遍照金剛

 大日如来(だいにちにょらい)は、摩訶毘盧遮那如来とも称し、密教における最上根本の如来です。五智の中の法界体性智を具現化し、他の四智(大圓鏡智、平等性智、妙観察智、成所作智)の総体となる智慧を持ちます。また、宇宙の真理を身体とする法身です。

 胎蔵大日如来は真言宗における両部の大経の大日経に説かれる教主であり、平等の理を知る理平等門の胎蔵曼荼羅の主尊です。

 容姿は身金色にして、宝冠を戴き、髪を両肩に垂らし、瓔珞、環釧、天衣を身に着けています。法界定印を結び、蓮華座の上に結跏趺坐しています。

​ 密教の教主である大日如来は、宇宙の根本である一方で、すべての諸仏菩薩を出生させ、そのすべての徳を具えています。また、胎蔵曼荼羅は八葉四重からなる曼荼羅であり、その中心に位置する中大八葉院には大日如来、宝幢如来、開敷華王如来、無量寿如来、天鼓雷音如来の五仏と、普賢菩薩、文殊菩薩、観音菩薩、弥勒菩薩の四菩薩があります。

釈迦如来

 真言:ノウマク・サマンダ・ボダナン・バク

 密号:寂静金剛

 釈迦如来(しゃかにょらい)は、金剛界曼荼羅の不空成就如来、大悲胎蔵生曼荼羅の天鼓雷音如来と同体とされ、仏教の開祖である釈迦はこの応化身となります。

 その本誓は、為すべきことを成就する智慧である成所作智を持ち、説法の三昧にあることから、一切衆生の煩悩を滅し、一切の法を自在に得させ、涅槃寂静の菩提へと導くというものです。

 容姿は様々ですが、赤黒色の袈裟を着け、転法輪印や施無畏印、与願印などをとり、蓮華座の上に結跏趺坐した姿が一般的なものです。また、釈迦の生涯を表わした釈迦八相をとる姿もあります。

 インドの釈迦族の王子として生まれ、出家、苦行の後に菩提樹の下で成道し、転法輪の生涯を重ね、沙羅双樹の下で入涅槃されました。実在の釈尊と釈迦如来とは、厳密には区別されますが、歴史上の仏教の開祖として、宗派を超えて報恩を集めています。

阿弥陀如来

 真言:オン・アミリタ・テイセイ・カラ・ウン

 密号:清浄金剛

 阿弥陀如来(あみだにょらい)は、無量寿如来、無量光如来とも称し、四十八の誓願をなしとげて成仏し、西方極楽浄土を仏国土となす如来です。

 その本誓は、一切衆生を観察し尽す妙観察智という智慧を持ち、本性清浄なること蓮華の如くであることを説き、無量の長生と徳を与えるというものです。

 容姿は、赤黒色の袈裟を着け、印相は説法印、阿弥陀定印、来迎印の九品往生印を往生者の機根や信心に則して示します。姿勢も立像や結跏趺坐など様々です。

 日本では浄土教や念仏信仰の広まりと共に、最も信仰される仏の一つとなりました。観音菩薩と勢至菩薩を脇侍とする阿弥陀三尊や、眷属に囲まれて極楽浄土から往生者のもとへ来迎する図など、多くの特徴的な姿があります。

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