天部
帝釈天
真言:オン・インダラヤ・ソワカ
帝釈天(たいしゃくてん)とは、十二天の一にして、東方の守護神です。古代インドの雷雨神であるインドラが仏教に取り入れられたものです。容姿は、左手に鏡、右手に独鈷杵に持っています。白像に乗る姿もあります。
火天
真言:オン・アギャノウエイ・ソワカ
火天(かてん)とは、十二天の一にして、東南方の守護神です。古代インドの火神が仏教に取り入れられたものです。容姿は、左右の第一手は掌を揚げ、仙杖を持ち、第二手は念珠と軍持を持っています。青羊に乗る姿もあります。
焔摩天
真言:オン・エンマヤ・ソワカ
焔摩天(えんまてん)とは、十二天の一にして、南方の守護神です。古代インドの冥界の王が仏教に取り入れられたものです。容姿は、左手は掌を仰げ、右手は人頭幢を持っています。白水牛に乗る姿もあります。
羅刹天
真言:オン・ヂリチエイ・ソワカ
羅刹天(らせつてん)とは、十二天の一にして、西南方の守護神です。古代インドの羅刹の王が仏教に取り入れられたものです。容姿は、左手は剣印を結び、右手は剣を持っています。獅子に乗る姿もあります。
水天
真言:オン・バロダヤ・ソワカ
水天(すいてん)とは、十二天の一にして、西方の守護神です。古代インドの水神が仏教に取り入れられたものです。容姿は、左手に龍索を持ち、右手に剣を持っています。亀に乗る姿もあります。
風天
真言:オン・バヤベイ・ソワカ
風天(ふうてん)とは、十二天の一にして、西北方の守護神です。古代インドの風神が仏教に取り入れられたものです。容姿は、左手は腰に安じ、右手に幡を持っています。麇(くじか)に乗る姿もあります。
毘沙門天
真言:オン・ベイシラマンダヤ・ソワカ
毘沙門天(びしゃもんてん)とは、十二天の一にして、北方の守護神です。古代インドの護世神が仏教に取り入れられたものです。容姿は、左手に宝塔を捧げ、右手に宝棒を持っています。邪鬼の上に乗る姿もあります。
伊舎那天
真言:オン・イシャナヤ・ソワカ
伊舎那天(いしゃなてん)とは、十二天の一にして、東北方の守護神です。古代インドのシヴァ神の忿怒身が仏教に取り入れられたものです。容姿は、左手に盛血劫波杯を持ち、右手に三叉戟を持っています。犂牛に乗る姿もあります。
梵天
真言:オン・ボラカンマネイ・ソワカ
梵天(ぼんてん)とは、十二天の一にして、天方の守護神です。古代インドのブラフマー神が仏教に取り入れられたものです。容姿は、四面四目にして、左右の第一手に軍持と蓮華を持ち、第二手に三叉戟と施願印をとります。四羽の鵞鳥に乗る姿もあります。
地天
真言:オン・ビリチビエイ・ソワカ
地天(ぢてん)とは、十二天の一にして、大地の守護神です。古代インドの地神が仏教に取り入れられたものです。容姿は、左手に盛花器を持ち、右手に掌を仰げています。雲中に座す姿もあります。
日天
真言:オン・アニチヤヤ・ソワカ
日天(にってん)とは、十二天の一にして、太陽の守護神です。古代インドの日輪の神が仏教に取り入れられたものです。容姿は、左手に蓮華を持ち、右手に日輪を載せた蓮華を持っています。八頭の馬に乗る姿もあります。
月天
真言:オン・センダラ・ソワカ
月天(がってん)とは、十二天の一にして、月を司る守護神です。古代インドの月神が仏教に取り入れられたものです。容姿は、左右で月輪を持っています。三羽の鵞鳥に乗る姿もあります。