仏様を考える その7
金剛界曼荼羅の大日如来は、真言宗における両部の大経の「金剛頂経」に説かれる教主であり、差異を分別する智慧である智差別門の金剛界曼荼羅の主尊です。 容姿は身白色にして、五智の宝冠を戴き、髪を両肩に垂らし、瓔珞、環釧、天衣を身に着けています。智拳印を結び、蓮華座の上に結跏趺坐し...
仏様を考える その6
真言宗の教主である大日如来は、『華厳経』の教主である毘盧舎那(びるしゃな)仏が、更に理論的に発展を遂げたと考えられる如来です。毘盧舎那仏と言えば、奈良の東大寺大仏が有名です。「光明遍照」を意味する毘盧遮那に、「偉大な」を意味する魔訶(まか)を加え、魔訶毘盧遮那仏、つまり大日...