top of page

仏様を考える その8


 真言宗では光明真言(こうみょうしんごん)という真言を非常に大切にしています。この光明真言を唱えることで、一切衆生を菩提の大道に導き、現世利益として福徳長寿が得られ、過去の諸々の罪障を滅除し、無明煩悩を転じて浄土に変えるという無辺の功徳が得られるというものです。

 また、真言の中には、大日如来を中心とした五仏が具えている五智を内包しているとされています。

 五智

  大圓鏡智(だいえんきょうち) 一点の曇りのない円鏡のように全てを映し出す智慧

  平等性智(びょうどうしょうち) ものごとの本質が平等であると観る智慧

  妙観察智(みょうかんざっち) ものごとの詳細を冷静に見通す智慧

  成所作智(じょうそさち) 成すべきことを成し遂げる智慧

  法界體性智(ほうかいたいしょうち) これらの四智を具えた法界の総ての智慧

 この光明真言は、最上の結果が得られるという大いなる功徳を具えていることから、真言宗の教主である大日如来の真言とされているとともに、曼荼羅中の総ての諸仏菩薩を表す真言(総咒)とされています。そのため、真言宗における葬儀式や、諸供養の法要などで必ず唱えられているものです。

 光明真言:オン・アボキャ・ベイロシャノウ・マカボダラ・マニ・ハンドマ・ジンバラ

      ・ハラバリタヤ・ウン


特集記事
最新記事
アーカイブ
bottom of page