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仏様を考える その7


 金剛界曼荼羅の大日如来は、真言宗における両部の大経の「金剛頂経」に説かれる教主であり、差異を分別する智慧である智差別門の金剛界曼荼羅の主尊です。

 容姿は身白色にして、五智の宝冠を戴き、髪を両肩に垂らし、瓔珞、環釧、天衣を身に着けています。智拳印を結び、蓮華座の上に結跏趺坐しています。

​ 密教の教主である大日如来は、宇宙の根本である一方で、すべての諸仏菩薩を出生させ、そのすべての徳を具えています。また、金剛界曼荼羅は九会からなる曼荼羅であり、その中心に位置する大日如来と共に、阿閦如来、宝生如来、阿弥陀如来、不空成就如来を加えた五智如来が、金剛界の智慧を体現する如来となっています。

 大悲胎蔵生曼荼羅の大日如来は真言宗における両部の大経の「大日経」に説かれる教主であり、平等の理を知る理平等門の大悲胎蔵生曼荼羅の主尊です。

 容姿は身金色にして、宝冠を戴き、髪を両肩に垂らし、瓔珞、環釧、天衣を身に着けています。法界定印を結び、蓮華座の上に結跏趺坐しています。

​ 密教の教主である大日如来は、宇宙の根本である一方で、すべての諸仏菩薩を出生させ、そのすべての徳を具えています。また、胎蔵曼荼羅は八葉四重からなる曼荼羅であり、その中心に位置する中大八葉院には大日如来、宝幢如来、開敷華王如来、無量寿如来、天鼓雷音如来の五仏と、普賢菩薩、文殊菩薩、観音菩薩、弥勒菩薩の四菩薩があります。

真言:金剛界大日如来 オン・バザラ・ダト・バン

真言:大悲胎蔵生大日如来 ア・ビ・ラ・ウン・ケン

 密号:遍照金剛


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